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TITLE 砂の章05 「夜道での出会い」 2014.08.26

 

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──酒房『コッファー・アンド・コフィン』
 
 ウォーリンに紹介された酒場には、砂嵐を逃れようと多くの旅人が集まっていた。
 中には、この地方じゃ珍しいエレゼンやミコッテも紛れているくらいだ。


「いらっしゃい! 何か飲むかい?」

「アラミゴン・ウィスキーをもらえるか」

「あいよ! ミコッテの兄ちゃんは?」

「俺は蜂蜜酒を」

「あいよ、30ギルだ」

「……ほら、30ギル」

「どうも。さ、好きなとこで飲んでおくれ」

酒房の客

 割高だが、まぁ仕方がない。適当な席に座って乾杯するとしよう。

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TITLE 砂の章06 「宵闇の罠」 2014.07.18

 

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 夜闇に溶け込んでいくカダさんの背中を、すっかり酔いの醒めた目で見送り、その姿が見えなくなった時だった。
 何も言葉を交わすこともなく、おれたちは追跡を始める。


 こういう夜道では、レノの夜目が力を発揮する。
 ミコッテ族……特にムーンキーパーは、夜道では灯りを必要としない。だから、カダさんは先ほど灯りも点けずに夜道を歩いていた。
 おれのようなヒューランだったり、エレゼンやララフェル、ルガディンは夜目があまり利かない為、灯りを必要とするが。

 おれたちは無言で、カダ・ト・アンネルの足跡を追跡する。
 その足跡は、かつての文明の遺跡へと続いていた。

<画像>


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TITLE 砂の章04 「砂嵐に導かれて」 2014.05.22

 

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 二日前、ナナモ・ウル・ナモを無事にパパシャンとともに王宮へ送り届けたおれ達は、ブラックブラッシュ停留所にいた。
 アマジナ鉱山社の自警組織「鉄灯団」の手に余る依頼を幾つか解決し、しばらくの資金を稼ぐためだ。


ブラックブラッシュ停留所


 

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 レノ・ア・アレとおれのコンビネーションはお互いがお互いの欠点を補っていると言っても過言ではない。
 かつてはウルダハで五指に数えられた剣士であるおれ達が、この程度の妖異に苦戦するわけもなかった。

 金切り声を上げて血に沈む妖異。
 銀髪の優男は、おれ達を興味深げに見つめていた。


ヴォイド撃破


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 モモディからパパシャン殿が腕利きの冒険者を探していると聞いて、俺達は操車庫までやってきた。


「ジーク、頼む」


 情報収集の際、俺達二人は役割を分担していた。
 俺が話をして、レノがその様子を探る。
 察しのいい彼に任せているのは、対象者の素振りの観察だ。
 今回も例によって、同じように話を聞く。


「ああ。……失礼、貴殿がパパシャン殿か?」

「む? いかにも、私がパパシャンですが……はっ! モモディ殿がよこしてくれた冒険者殿ですかな?」

「ああ、貴殿が人手を必要としていると聞いて」


 おお、とパパシャンは嘆息し、改めて俺達に向き直った。


「実は私、とある良家のお嬢様のお目付け役でもあるのですが、そのお嬢様が、ふと目を離した内にどこぞへと行ってしまわれて……私は此処の所長職ゆえ、探しに行くこともままならぬのでございます」


パパシャン


「良家のお嬢様? 特徴を教えて頂いても?」

「ええ、ええ、リリラお嬢様は桜色のターバンに、同じく桜色のチュニックをお召しになってございます。見目麗しいお嬢様でありますゆえ、一目見たらお分かりになるでしょう」

「パパシャン殿。『リリラ』ってことはララフェル族なんだな?」

「そうでございます! どうか、どうかお嬢様を……」

「……了解した、他の冒険者を派遣していない方角は?」


 パパシャンが指差した方向を仰ぐ。
 聳え立つは巨大樹。その名も"ササガン大王樹"。
 かつて、ウルダハに現在のウル王朝を創立した、ササガン・ウル・シシガンの名を宿した大樹である。


「なるほど。……よし、行こう」

「あいよ」

「頼みますぞ、冒険者殿!」


 走り出そうとして、ふと思い止まる。


「そうそう、申し遅れた。俺はジークベルト・グラディアトール。こっちはレノ・ア・アレ。以後、お見知りおきを」

「よろしくな、パパシャン殿!」

「承った! お嬢様をお願い致します!」

 

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